一期一会
12 彼の瞳
十二月。
あまりの寒さについに手袋にマフラーとイヤーマフを装着。
自転車に乗ると更に寒さを感じる季節だな。
教室に入るとストーブ。
ホント、冬だね。
グラウンドに目をやると、部活動をしている人達は寒そうに朝の練習をしている。
あ…中原君発見……。
今日も頑張っている。
私達は約五ヶ月話をしていない。
話どころか、目すら合わない。
私が彼をまともに見れるのは朝のこの時間だけ。
もう話すことはないのかな?
ずっとこのままなのかな?
そう考えると胸が苦しくなる。
「おっはよー!寒いね!」
「おはよう。教室、最高」
成実と紘子がやって来た。
「おはよう。寒いね。雪でも降るのかな?」
「降ったら死ねる」
成実と紘子はストーブの傍に近付いて手を出して身体を温め始めた。
私もストーブへと歩み寄る。
「もうすぐ演劇鑑賞会だよね」
「実は楽しみにしてるんだよね。あの劇団のファンだから」
私が言うと普段大人しい紘子が珍しくワクワク興奮しながらはしゃいで返した。
あまりの寒さについに手袋にマフラーとイヤーマフを装着。
自転車に乗ると更に寒さを感じる季節だな。
教室に入るとストーブ。
ホント、冬だね。
グラウンドに目をやると、部活動をしている人達は寒そうに朝の練習をしている。
あ…中原君発見……。
今日も頑張っている。
私達は約五ヶ月話をしていない。
話どころか、目すら合わない。
私が彼をまともに見れるのは朝のこの時間だけ。
もう話すことはないのかな?
ずっとこのままなのかな?
そう考えると胸が苦しくなる。
「おっはよー!寒いね!」
「おはよう。教室、最高」
成実と紘子がやって来た。
「おはよう。寒いね。雪でも降るのかな?」
「降ったら死ねる」
成実と紘子はストーブの傍に近付いて手を出して身体を温め始めた。
私もストーブへと歩み寄る。
「もうすぐ演劇鑑賞会だよね」
「実は楽しみにしてるんだよね。あの劇団のファンだから」
私が言うと普段大人しい紘子が珍しくワクワク興奮しながらはしゃいで返した。