一期一会
「じゃあ、話を変える。明日学校ちゃんと来れる?」

「…………来ます」

「だいぶ間があったけど?しかも何故か敬語だし?」

「……休んだら、そのまま来れなくなりそうだから、来るよ……」

私はスカートを掴みながら、か細い鼻声で呟くように答えた。

「そっか」と呟くと中原君は何かを考え込んでるのか静かになった。

私は彼の突然の沈黙に不安になり、何も言えずただスカートを掴んで下を見ていた。


暫く沈黙が流れる。


彼に弱音を吐いて迷惑を掛けてしまったのだろうか。
下を向いたまま、この沈黙に弱気になっていると、


「そうだ」


彼の声が漸く聞こえたことに安心して、私は反射的に顔を上げた。

すると彼は鞄を漁り始めると中からペンを出した。
そして今度はブレザーのポケットを漁って板ガムを取り出す。
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