一期一会
次の日、八時前に駅の南口に着くように少し重い足を懸命に動かして自転車を漕いだ。
南口が視界に入ると同時に背の高い彼の姿も捉えたので、私はペダルを漕ぐ足に更に力を加えた。
「おはよう!ごめん、待たせちゃった!?」
俯いて携帯を操作する彼に声を掛けると彼は顔を上げた。
「っはよ。いや、俺もついさっき来たとこ。それに音楽聴いてたから」
イヤホンを外しながら笑顔で返してくれた。
中原君は朝から爽やか……。
「じゃ、行こっか」
私が頷くと彼が歩き出したので私は自転車を降り、ハンドルを押して歩き出した。
「俺はコーヒーはミルク無しで、ブラック派なんだよね。甘ったるいのは無理だから。西野は?」
昨日訊かれた時に答えなかったからだろうか。
中原君は昨日の事には一切触れず、いつも話しているような他愛もない会話をしてくれている。
「私は紅茶派。コーヒーは苦くて飲めないんだ」
彼には話せないから触れてくれないことにホッとした。
南口が視界に入ると同時に背の高い彼の姿も捉えたので、私はペダルを漕ぐ足に更に力を加えた。
「おはよう!ごめん、待たせちゃった!?」
俯いて携帯を操作する彼に声を掛けると彼は顔を上げた。
「っはよ。いや、俺もついさっき来たとこ。それに音楽聴いてたから」
イヤホンを外しながら笑顔で返してくれた。
中原君は朝から爽やか……。
「じゃ、行こっか」
私が頷くと彼が歩き出したので私は自転車を降り、ハンドルを押して歩き出した。
「俺はコーヒーはミルク無しで、ブラック派なんだよね。甘ったるいのは無理だから。西野は?」
昨日訊かれた時に答えなかったからだろうか。
中原君は昨日の事には一切触れず、いつも話しているような他愛もない会話をしてくれている。
「私は紅茶派。コーヒーは苦くて飲めないんだ」
彼には話せないから触れてくれないことにホッとした。