一期一会
「お子様だな」
彼が私をからかうように笑ってみせたら、
「失礼しちゃう」
私はわざと頬を少し膨らませて怒ってみせた。
いつも通りにしよう。
楠木さんにはもう話し掛けない。
接触しなければ無害かもしれないし。
それに中原君にはこれ以上、迷惑かけたくないから。
あ……
次の交差点を右折して三分程真っ直ぐ歩けば学校だ。
彼が会話が途切れないよう繋いでくれていたのか全く気付かなかったが、いつの間にか学校までの距離はあと僅か。
辺りを見渡せば、駅よりも制服姿が増えている。
……あぁ、学校……行きたくないな……。
不安が私の心を少しずつ覆う。
足にとてつもなく重い錘《おもり》が付いているんじゃないかってくらい重く感じると、更に不安が広がる。
「次の交差点ずっと真っ直ぐね。曲がるなよ?」
「へ?」
不安の渦の中にいた私は中原君の突然の言葉に勢いよく振り返ると目を丸くする。
彼が私をからかうように笑ってみせたら、
「失礼しちゃう」
私はわざと頬を少し膨らませて怒ってみせた。
いつも通りにしよう。
楠木さんにはもう話し掛けない。
接触しなければ無害かもしれないし。
それに中原君にはこれ以上、迷惑かけたくないから。
あ……
次の交差点を右折して三分程真っ直ぐ歩けば学校だ。
彼が会話が途切れないよう繋いでくれていたのか全く気付かなかったが、いつの間にか学校までの距離はあと僅か。
辺りを見渡せば、駅よりも制服姿が増えている。
……あぁ、学校……行きたくないな……。
不安が私の心を少しずつ覆う。
足にとてつもなく重い錘《おもり》が付いているんじゃないかってくらい重く感じると、更に不安が広がる。
「次の交差点ずっと真っ直ぐね。曲がるなよ?」
「へ?」
不安の渦の中にいた私は中原君の突然の言葉に勢いよく振り返ると目を丸くする。