一期一会
そうか私、


真実を知るのが怖いんだ。

真実に傷つけられたくないんだ。




あぁ、なんて私は弱いんだろう……。




「すぐそうやって視線を逸らす。話す時は人の目をしっかりみて話せって教わっただろ?」


私はいつの間にか彼から視線を逸らしていたようで、その台詞を聞いた瞬間、彼を怒らせたかもしれないと焦りながら恐る恐る彼へと視線を戻した。

目が合うといつもの優しい顔を見つけたので、ホッと胸を撫で下ろす。


今まで気付かなかったが、私は辛くなるとすぐに視線を外すようだ。


まだ知り合って数日の人が、私よりも私のことを解ってくれている。


なんでこんなに私の気持ちがわかっちゃうの……?


君に確かめたい。
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