ずっと前から好きだから
「ごめんな、あの先輩たちが1番しつこい先輩でさ」


「……うん」


「どうかした?やっぱり嫌だったよな……ごめん」



しゅんとした表情になるから、なんだか調子が狂ってしまう。



「だって、匠は慣れてるから……」


「へ?」



あたしの言葉にキョトンとした顔になる匠。



「あたしは、こんなにいっぱいいっぱいなのに、匠は至って普通で。悔しい……」



何が悔しいというのか、あたしにもわからない。
でも、匠にもあたしと同じくらいドキドキして欲しかった。



「なんだ、お前ドキドキしたの?」



しゅんとした表情から一変。
今度は、意地悪な笑みを浮かべてる。



「な……っ、そんなわけ」



どうしてか、匠には負けたくないって思っちゃう。
これが柊くんだったら……。

ダメだ、そんなの死んじゃう。

想像しようとしたけど、それだけて死にそうになるから無理だった。
柊くんの顔が近づいてるなんて……。
って想像しようとしたところで、どうしてもさっきの匠が頭に浮かんでしまう。

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