ようこそ、恋愛指南部へ!
女の子扱いされるのが嫌だったセトくんは、小学生になると同時に髪を短く切り、身体を丈夫にするためにバスケを始めたそう。
それからどんどん体力がついて、身体も少しずつ丈夫になっていっ……
「はい、次の方ー!」
結構並んでいた列が、いつの間にか捌けていることに驚いた。
「おい、入るぞ」
え、こ、この空気で入るの!?
一護に腕を引っ張られ無理やりお化け屋敷に入れられた私は、セトくんがどんな表情をしていたのかわからなかった。
「みゆのバカ!何でのんちゃんと知り合いだったって言ってくれなかったのよ!」
「深水が、のんちゃん……?」
ただ、困惑する一言が聞こえただけだった。
*
「凛子〜?もちろん写真の売上はあたしらにくれるんだろうな?」
「わたしと梓沙ちゃんの写真だもんね、いくらもらおうかなぁ」
「志乃…すまん!売上ほぼ全部盗られそうだ……」
学園祭終わりにそんな話がされてるなんて私は知る由もなかった。