ようこそ、恋愛指南部へ!


女の子扱いされるのが嫌だったセトくんは、小学生になると同時に髪を短く切り、身体を丈夫にするためにバスケを始めたそう。

それからどんどん体力がついて、身体も少しずつ丈夫になっていっ……


「はい、次の方ー!」

結構並んでいた列が、いつの間にか捌けていることに驚いた。


「おい、入るぞ」

え、こ、この空気で入るの!?

一護に腕を引っ張られ無理やりお化け屋敷に入れられた私は、セトくんがどんな表情をしていたのかわからなかった。

「みゆのバカ!何でのんちゃんと知り合いだったって言ってくれなかったのよ!」


「深水が、のんちゃん……?」

ただ、困惑する一言が聞こえただけだった。






「凛子〜?もちろん写真の売上はあたしらにくれるんだろうな?」

「わたしと梓沙ちゃんの写真だもんね、いくらもらおうかなぁ」

「志乃…すまん!売上ほぼ全部盗られそうだ……」


学園祭終わりにそんな話がされてるなんて私は知る由もなかった。



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