ようこそ、恋愛指南部へ!


「かっ、かっかっかっ彼氏!?」

「カツカツうるせぇよ、モールス信号かてめぇは」


そのツッコミってどうなの!?と思うけども今はそれどころじゃない。


「俺が卒業するまで7ヶ月。それまで彼氏としてそばにいながら恋愛指南をしてやる。

だから……」


ふぅ、と耳元に息を吹きかけられる。

そ、それ、くすぐったい……!


ぎゅっと目を閉じて耐えようとしたその時……



「入部届にサインしろよ」

「ぷっちん」


あ、何か今……切れた音したかも。


「いや今自分で言っ……ぐはっ!」


「誰が、あんたなんかに恋するかー!!

深水家に代々伝わる奥義……
志乃エクスプロージョン!!!」

「……深水家代々って言ってるのに技名に全く関係ねえじゃねえか!」


ふぅ…志乃エクスプロージョンのおかげでこの男の魔の手から抜け出すことができたわ……


その後下校時間まで残って言い合いした結果……

泣く泣く、入部届にサインさせられる羽目になったのだった……


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