ようこそ、恋愛指南部へ!
「アズ、鈴子、みあ、またね!私は帰還する!」
「あ、うん、また明日?的な?」
「何だか良くわからないが…検討を祈っているぞ」
「志乃ちゃん、また明日ね〜」
3人に見送られ、私はそそくさと教室を後にする。
入部届にサインしたからって、部活に行く義理なんてないもんね!
私は帰る、そう、私を待つ家があるからね!
下駄箱で靴を履き替え、ここまで来ればさすがに安心だろうとスキップをしながら校門を……
「……おい」
「ぴぎゃっ!」
……くぐり抜けようとしたが何故かまた身体が動かない。
「2日続けて金縛り……!?」
「何が金縛りだ。ったく、予想通りの行動し過ぎなんだよ、ドアホ」
「わかっ、わかったから暴力反対!」
昨日に引き続き私の首根っこを掴む変態男に遭遇してしまった。
「何帰ろうとしてるのかな、し、の、ちゃん?」
目が怖いよ、目が……
その目で睨まれたら、マジで怖いんだってば……