ようこそ、恋愛指南部へ!
旅館の前まで無事に戻ってくると、部員の皆が待ってくれていた。
「二人とも、大丈夫だったかい?ごめんね、僕ももう少し早く天気に気付いていれば……」
「志乃ちゃん、瀬戸内くん!ほんとに無事で良かったわ」
「お前ら…ったく、危ないから部屋に戻ってろって言ったのに……」
皆…私達のこと心配して待っててくれてたんだ。
状況はよく分からないけど、あの男が代表して探しに来てくれたらしい。
私とセトくんはあれよあれよと言う間にお風呂に直行させられ、
その後俺様男の長ーいお説教が待っていた。
お説教されている間、時々セトくんと目が合うと軽く微笑んでくれて。
何だか少し、心が近付いた夜だったんじゃないか……と思う。