ようこそ、恋愛指南部へ!
「えぇっ?聞いてないよ、僕は部活のバザーが……」
いつの間にか戻ってきていた葉月が困惑している。
「二人とも引退してるんだし、いいでしょ!高校最後の学園祭だし楽しもうよ!」
押しの強さが志乃みたいだな、こいつ。
あいつも、言い出したらなかなか折れないからな……
学園祭が終われば、3年で行事と言えば受験と卒業式くらいしかない。
仕方ねぇ、クラスの出し物と部の出し物、両立させてやろうじゃねぇか。
まだ2週間とちょっとある。
準備期間としては長すぎるくらいだ。
「俺様が本気出すんだから絶対成功させるぞ!」
「「おー!!」」
その後、細かい役割を決めていたら6時間目が終わってから30分以上経ってしまっていた。
*
3階までの階段を一段飛ばしで一気に駆け上がる。
もう一度言うが、本来ならば3年は引退しているから無理に部活に顔を出す必要はない。
ようやく部室の前に辿り着くと、何故か中に入らない部員たちがいた。