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学祭、幼馴染と再会



学園祭の準備は着々と進んでいき、気が付けば前日になっていた。

学園祭は土曜日だけだが、一般公開もされているためかなりの人数が出入りすることになるだろう。


「……これで、全部だな」

出来上がった商品の数チェックをしていた一護が顔を上げた。

時刻は5時。

何とか前日に準備が間に合って良かったなと思う。


「皆、クラスの出し物も忙しいのに手伝ってくれてほんとにありがとな。

後、ボランティアで来てくれた奴らも、助かった」

一護の言葉に、みんなもほっとしたように笑った。


「終わるに決まってるじゃない!何てったってあたしが部長なんだからね!」

「ハハッ、一番の功労者は岩清水だな」


一護の後に部長を引き継いだのは、合宿でも大会でも影のまとめ役だった岩清水先輩。

副部長は……名前すら出てきてない、2年の人になった。

岩清水先輩はとても字がきれいで、販売予定のおみくじの文字をほぼ一人で全部書いていた。

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