ようこそ、恋愛指南部へ!
その数、200枚。
ほんとに大変な量だと思う。
もちろん、私を含め部員の皆もお守りを作ったり宣伝用のPOPを作ったりとかなりハードだった。
だからこそ、やりきった感がすごい。
「目標は1つ残さず売り切ること!お前ら、気合い入れてけよ!」
「「おー!!!」」
中学の時は、部活動はしていなかった。
高校でもするつもりなんてなかったけど……
皆が一致団結して1つのものを作り上げる達成感は、悪くないなって思った。
「深水!」
帰り支度をしていると、後ろから声をかけられた。
「どうしたの?セトくん」
「駅まで一緒に帰ろうぜ!」
方向一緒だろ?と歯を見せて笑うセトくん。
「うん、いいよ!」
チラッと一護を見ると、何やらブツブツ呟きながらルーズリーフにペンを走らせている。
学祭準備期間中、皆が帰ってもいつも一番最後まで残っていた。
そんな一護が少し気になって、私も最後まで残ったりもしたけど……