覚悟はいいか!【完結しました】



「お前は中学生の童貞か!
病院で欲情すんな!」

「うるせーよ!仕方ねぇだろ!お前がぶちこんできた出張のせいで暫くお預けなんだよ!」


ちょ、ちょっと、何て話をしてるの!
一触即発の雰囲気に私の方が慌てる


「ふふ、大丈夫よ、いつものことよ
それに社長の言う通りだしね」


みのりさんの笑顔に私も笑う
内容は出来れば止めて欲しいけれど、これが普段の2人なら…………


「なんだと!みのり!お前のせいでもあるんだぞ!
"みのりさんがいい"なんて言われやがって!
俺だって言われたことないのに………」


シュンとした犬の様に力を落とす誠さんに社長とみのりさんは容赦ないため息を吐いた
私はやっぱり可笑しくて笑ってしまう

同級生の3人の空気は優しい
ふと、私と美幸と隆也もこんな関係でいたいと思った


「誠さん、」


いっぱい心配かけてごめんなさい
大事なみのりさんを傷つけてごめんなさい

いつも助けてくれてありがとう
いつも傍にいてくれてありがとう
いつも優しさをくれてありがとう


謝罪も感謝も言い表せない程にあるけれど

一番言いたいのは


「大好きです」


瞬間、誠さんの温もりに包まれた
今では一番安心する大好きな温もり


「俺も好き!大好き!愛してる!」


また、同じように社長に怒られて
みのりさんに呆れられて
私が笑っている

良かった




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