略奪"純"愛 『泣かすなら俺がもらう』
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その後、午前中は現在の仕事の説明をした。

12時になり、

「結、飯、行くぞ。」

と声を掛けると、結は素直に

「うん。」

とついてきた。

かわいい奴。



2人でエレベーターに乗り、俺が1階のボタンを押すと、

「え!? またあそこ?」

と聞いてきた。

「そ、またあそこ。」

「私、あそこにいい思い出、全然ないん
だけど。」

「今日は大丈夫。絶対、泣かさないから。」

「当たり前でしょ!?
復帰早々、泣かされて堪るもんですか!」

と結が言うから、俺は「ははっ」と思わず笑ってしまった。


俺たちは、10ヶ月ぶりにあのカフェに入った。

結は俺と一緒にオムライスを頼んだ。

「結、今度はどこに住んでんの?」

俺ん家の近くだと嬉しいな。

「ふふっ 内緒。」

「は? なんで?」

「楽しいから。」

「は? 意味分かんねぇし。」

何で教えてくれねぇんだよ。

楽しいって何だよ。

ムカつくなぁ。
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