略奪"純"愛 『泣かすなら俺がもらう』
2度目の週末
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2度目の週末
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俺たちは、翌日から以前の様に仲良く終電ギリギリまで働いた。
俺たちが今やっているのは、コンタクトメーカーの販売管理システムの開発。
結と2人で作っている。
去年の7月から俺の下に配属されてた2人は、矢野は春山さんの所に戻り、立川は去年辞めた3年目の奴の代わりに太田さんの所へ引き取られた。
7月に結の下に新人が来る予定。
5月15日(金) 19時
「結、今日は帰るぞ。」
まだまだ仕事する気満々の結に声を掛けた。
「へ? なんで? まだ7時だよ?」
「あとはまた来週、頑張ればいい。」
「なんで?」
「………今日は、家でやる事があるから。」
「そうなの?
じゃあ、天だけ先に帰ってもいいよ?
私は残って少しでも進めておくから。」
こいつは、先週、言った事、すっかり忘れてるな?
「お前が帰らなきゃ、意味がねぇんだよ。
ほら、帰るぞ!」
それでも、まだキョトンとした目で俺を見上げる。
2度目の週末
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俺たちは、翌日から以前の様に仲良く終電ギリギリまで働いた。
俺たちが今やっているのは、コンタクトメーカーの販売管理システムの開発。
結と2人で作っている。
去年の7月から俺の下に配属されてた2人は、矢野は春山さんの所に戻り、立川は去年辞めた3年目の奴の代わりに太田さんの所へ引き取られた。
7月に結の下に新人が来る予定。
5月15日(金) 19時
「結、今日は帰るぞ。」
まだまだ仕事する気満々の結に声を掛けた。
「へ? なんで? まだ7時だよ?」
「あとはまた来週、頑張ればいい。」
「なんで?」
「………今日は、家でやる事があるから。」
「そうなの?
じゃあ、天だけ先に帰ってもいいよ?
私は残って少しでも進めておくから。」
こいつは、先週、言った事、すっかり忘れてるな?
「お前が帰らなきゃ、意味がねぇんだよ。
ほら、帰るぞ!」
それでも、まだキョトンとした目で俺を見上げる。