Adagio
「うちの会社ってさ。IT導入がすごく早かった分、色んな業務システムに繋がりがなかったし、古かったじゃない? でもこれで時代に追いつくだけじゃなくて、先に行ける。今回は開発指導って形で有名ITベンチャーから人が来るのよ、それがさ」
宇美は目当ての封筒を小脇に抱えたまま、有紗の椅子に座った。急ぎの仕事は大丈夫なのかと心配にもなってくるが、話はこれからだ、といった風である。
「ほんっと、思い出しても凄かったわ。今までいろんなタイプの人を面接してきたけど、ちょっとああいう人は見たことないね」
口ぶりからしてそれが悪い意味ではないことがわかる。人事部長という肩書きの人間がそこまで言うのだから気になる。
「どんな人ですか」
有紗はおずおずと訊いた。
「新井くんみたいにエネルギッシュっていうのともちょっと違って独特なんだけど、只者じゃない感あるよ。何言われても『そうなのか』って、するっと納得させられてしまうというか。もしうちに面接来ても、ちょっと採用悩むレベルだな」
宇美は目当ての封筒を小脇に抱えたまま、有紗の椅子に座った。急ぎの仕事は大丈夫なのかと心配にもなってくるが、話はこれからだ、といった風である。
「ほんっと、思い出しても凄かったわ。今までいろんなタイプの人を面接してきたけど、ちょっとああいう人は見たことないね」
口ぶりからしてそれが悪い意味ではないことがわかる。人事部長という肩書きの人間がそこまで言うのだから気になる。
「どんな人ですか」
有紗はおずおずと訊いた。
「新井くんみたいにエネルギッシュっていうのともちょっと違って独特なんだけど、只者じゃない感あるよ。何言われても『そうなのか』って、するっと納得させられてしまうというか。もしうちに面接来ても、ちょっと採用悩むレベルだな」