Adagio
「えーと、結構年配の方なんですか?」
「ううん、まだ二十五だってさ。明後日ヒアリングという名目のビジネスランチ約束してるんだ。人目を惹く容姿だからなあ、どうしよう。どこに連れて行こうかな」
宇美は楽しそうだが、有紗は疑問だった。
どうしてそこまでべた褒めをする人物なのに、採用となると悩むのだろうか。いい人材をいかにして集めるかに、いつも頭を悩ませている宇美ならば、引き抜きを口にしそうなものなのに。
「あの、宇美さん」
「ん? ああ、ごめんごめん。私が邪魔で仕事できないよな」
有紗は慌てて立ち上がろうとした宇美の肩に手を乗せた。
「あっ、そうじゃなくて。さっき、採用悩むレベルって言ったのはどういう意味ですか?」
「ああ……、そこ? それは自分で気付かなきゃ駄目でしょう。採用担当じゃないにせよ、綿貫も人事部の人間なんだから」宇美は笑った。
「ううん、まだ二十五だってさ。明後日ヒアリングという名目のビジネスランチ約束してるんだ。人目を惹く容姿だからなあ、どうしよう。どこに連れて行こうかな」
宇美は楽しそうだが、有紗は疑問だった。
どうしてそこまでべた褒めをする人物なのに、採用となると悩むのだろうか。いい人材をいかにして集めるかに、いつも頭を悩ませている宇美ならば、引き抜きを口にしそうなものなのに。
「あの、宇美さん」
「ん? ああ、ごめんごめん。私が邪魔で仕事できないよな」
有紗は慌てて立ち上がろうとした宇美の肩に手を乗せた。
「あっ、そうじゃなくて。さっき、採用悩むレベルって言ったのはどういう意味ですか?」
「ああ……、そこ? それは自分で気付かなきゃ駄目でしょう。採用担当じゃないにせよ、綿貫も人事部の人間なんだから」宇美は笑った。