Adagio
「首藤さんよろしくお願いします」
 有紗は微笑みを投げかけた。

「で、月曜の朝礼はいつもこの時間ね。ちょっと朝早いから大変だと思うけど、何かあったら私でも、綿貫でも連絡もらえれば。ペース掴むまで無理しないように。うちの部は体育会系じゃないから、ゆるゆる慣れてもらえれば大丈夫」

「わかりました、ありがとうございます」

 今週締めの仕事と動き方、ルーティンの再確認で朝礼が終わった。首藤が異動と復職の挨拶をしに人事部を離れたところで、有紗は宇美から呼ばれた。

「同じ部内で仕事教えるのは初めてでも、採用者に説明だとかそういう研修はやってきてるんだから、出来ないとは言わせないからね」

 口を開こうとした有紗を押さえ込んで、宇美が先制する。
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