Adagio
「綿貫もそうだと思うけどさ。意外とさ、他の部がどんな仕事してるのかって知らないでしょ。だからまずは、ざっくりでいいから人事部がどんな仕事を受け持っているのかっていうのと、曜日毎のルーティンを教えてあげて欲しいんだ。
あとは、一緒に仕事をこなしながら、綿貫自身が仕事をする上で気をつけていることを、綿貫なりに教えてあげればそれでいいよ」
最後の一言が有紗はいちばん不安だった。宇美を含め、先輩たちからたくさんのことを教えてもらってきた。だが、その中で何をポイントとするのかは人によって大分違う。
「……あの、冬にはもう異動になっちゃうんですよね。首藤さん」
「だとしたら何?」
あまりにも答えのわかりきった質問をしそうになったが、有紗はそれを飲み込んだ。
「何でもないです、がんばります」
「うん、頼んだ。……そういやこのあいだの宿題、答えわかったかな?」
あとは、一緒に仕事をこなしながら、綿貫自身が仕事をする上で気をつけていることを、綿貫なりに教えてあげればそれでいいよ」
最後の一言が有紗はいちばん不安だった。宇美を含め、先輩たちからたくさんのことを教えてもらってきた。だが、その中で何をポイントとするのかは人によって大分違う。
「……あの、冬にはもう異動になっちゃうんですよね。首藤さん」
「だとしたら何?」
あまりにも答えのわかりきった質問をしそうになったが、有紗はそれを飲み込んだ。
「何でもないです、がんばります」
「うん、頼んだ。……そういやこのあいだの宿題、答えわかったかな?」