Adagio
「首藤さん、わたし、他の課でどんなお仕事しているのか、もっともっと知りたいんです。だから今度、運営サポート課の話も聞きたいです。教えてください」

「じゃあ私はランチ美味しい店を教えてほしいな。このあたりにも随分新しい店ができたみたいだし、外食なんてぜんぜん行けてないから」

「……あ、そしたらその時、宇美さんも誘ってみますか? 宇美さんって三食完全外食派だから、多分すごく詳しいと思うんです!」

「おーい、随分盛り上がってるみたいだけど、進んでるかね?」
地獄耳かと思うほどちょうどいいタイミングで、宇美がブースの扉をノックした。

 有紗と首藤はごく自然に目配せをして、笑い合った。
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