Adagio
「あ! システム開発で来てくださっている方ですか」
冷蔵庫、というキーワードで、有紗は現実に引き戻された。
「はい。神長と申します」
(この人が、宇美さんが言ってた……)
なるほど、と何を話したわけでもないというのに納得してしまった。
「わたし、人事課の綿貫有紗です。すみません、変な反応して。来るのがいつも坂巻さんだから、今日も坂巻さんかなって思ってて。忙しいのに全然関係ないお仕事を頼んでしまってごめんなさい」
これ以上顔を直視することが出来ずに、有紗は深々と頭を下げた。
◆
「いやあ、あの冷蔵庫の人、昨日人事部に来たときもみんなの注目の的でしたけど、若いのに貫禄っていうか、風格ありますよね」
「私、何回か目が合ったんだけど、その度にどきっとした。一目惚れとかそういう次元じゃなくて、なんだろう」
冷蔵庫、というキーワードで、有紗は現実に引き戻された。
「はい。神長と申します」
(この人が、宇美さんが言ってた……)
なるほど、と何を話したわけでもないというのに納得してしまった。
「わたし、人事課の綿貫有紗です。すみません、変な反応して。来るのがいつも坂巻さんだから、今日も坂巻さんかなって思ってて。忙しいのに全然関係ないお仕事を頼んでしまってごめんなさい」
これ以上顔を直視することが出来ずに、有紗は深々と頭を下げた。
◆
「いやあ、あの冷蔵庫の人、昨日人事部に来たときもみんなの注目の的でしたけど、若いのに貫禄っていうか、風格ありますよね」
「私、何回か目が合ったんだけど、その度にどきっとした。一目惚れとかそういう次元じゃなくて、なんだろう」