かんしゃ の きもち

 今日は秋の三連休最終日、小学校の同窓会だ。今までは春先に行っていたらしいから、この時期のというのも珍しいみたい。
 まぁ、何にせよ私はずっと不参加だった。

 それは、家族に止められるから、という理由もあるけれど。

「それにしてもさー、すごい人数だねー」

 小学校時代、6年間ずっと同じクラスで仲良しだった由利ちゃんが、昔と変わらないおっとりした口調で、呆れたような声を上げた。

「うん。あの玲子サマが、この規模の人数じゃあ、予算内に使える会場が無いって、ひどく焦ってたし」

 クラス副委員長をしていたマキちゃんは、4年の時から同じクラスになった。

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