かんしゃ の きもち

『俺もちょうどその日に、接待の予約を入れようと思っていたから』

 そういうと、なぜか私の頭をくりくりと撫でてくれて……。

「ねぇねぇ、なに幸せそうにぼーっとしてるのー?」
「へっ! いや、なんでも、ないよっ」

 ふーん、と。
 二人がニヤニヤしながらこっちを見ているから、かなり恥ずかしい。

「そ、それにしても、男子の参加率、すごいね」

 あわてて話をそらすけど……、本当にすごい。実はもう、既に帰りたいかも。

「ホント。いつもは、こんなに来ないのにねー」

 ん? 由利ちゃん、今、なんておっしゃった?

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