かんしゃ の きもち
マキちゃんが思い切り侮蔑を込めたように言い放つと、声大きいよー、と由利ちゃんが注意した。
その時。
「……よぉ。飲んでる?」
私の手元に影が差したから見上げると、正に噂をすれば影。そこには、私を一番長くいじめてくれた山本くんがいた。
例の洋楽自慢の面倒くさいヤツだ。
「なぁーによ、山本ぉ。あんたはあっちで玲子ちゃん達と仲良くやってなさいよー」
なんか、由利ちゃんの雰囲気が違う。もしかして、もう、酔ってる?