かんしゃ の きもち

「貴方たちにすれば、可愛いいじり程度だったかもしれないね。でもね、小学生の小さな私にはどうすることもできない、重大な問題だったの」

 会場中が思い切り凍り付いているけど、もうどうでもいいや。

「だって、あんな多勢に無勢じゃ、いくら頑張て盾ついたところで、そんなの無意味に決まってる。私が一方的に負けるしかないでしょ? それなのに、さらに追い打ちをかけるみたいに、逃げても逃げてもしつこく追ってくるなら、もう、女子校にでも逃げ込むより他ないじゃない」

 弾かれたように、山本くんがこちらをみた。そうですよ、これが理由です。何か文句はありますか?

「どうして、私にばっかり絡んできたの? むしろ理由を聞きたいのは、こっちの方よ」

 ねぇ、どうなの? と私が勢いよく立ち上がると、山本君くんと生田くんに向かって、ずいっと一歩踏み出す。ぐっと詰まったように彼らが後退るから、ますます踏み込む、も。

「いい加減にしてよ。あんた、ホント、何様のつもりなの」

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