かんしゃ の きもち

 あ、玲子ちゃんの事、すっかり抜けていた。

「ああ、ごめんなさい。貴女も居たんだっけ」

 これは絶対、女王様気質な彼女が一番きらいな言葉なはず。

 久住先輩って、こういう相手が嫌がるキーワードを巧みに使って、相手をへこませるのが上手だった。彼女の近くで、それを散々見て来たからかな、なんかすらすら出てきた。

 いつもと違う。今日の私、絶好調だ。
 でも、そんな時って大体上手くいった試しがないのも、私の人生。

「なんですってぇえええっ!」

 ほらね。鬼の形相で玲子ちゃんが私に飛び掛かってくる。
 参ったな、ケガだけは避けたい、なんて思ったその時。

「ヨーコっ!」

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