どちらの手のひら
中学1年、その日は金曜日。
学校から帰ると、家にはお腹の大きな母にかわって、父方の祖母が待っていた。
「尚君、赤ちゃん産まれたのよ。おやつ食べたら会いに行こうね。」
タクシーで病院に向かい、新生児室のガラス越しに対面した弟、郁也は真っ赤な顔をした小さいサルにしか見えなかたったが、祖母がしきりに、
「可愛いねー、ねえ、尚くん?」
と言うので、微妙な気持ちで頷いた。
並んで寝ている、他の赤ちゃんも同じようにサルみたいでお世辞にも可愛いとは言えなかった。
学校から帰ると、家にはお腹の大きな母にかわって、父方の祖母が待っていた。
「尚君、赤ちゃん産まれたのよ。おやつ食べたら会いに行こうね。」
タクシーで病院に向かい、新生児室のガラス越しに対面した弟、郁也は真っ赤な顔をした小さいサルにしか見えなかたったが、祖母がしきりに、
「可愛いねー、ねえ、尚くん?」
と言うので、微妙な気持ちで頷いた。
並んで寝ている、他の赤ちゃんも同じようにサルみたいでお世辞にも可愛いとは言えなかった。