極上御曹司の愛妻に永久指名されました
ソファから立ち上がり、キッチンにいくと、風間が棚を開けた。
「確か母親が紅茶とか置いてったな。ルイボスティーとかカモミールティーがあるが」
「あっ、ルイボスティーがいい」
風間が棚から出したルイボスティーの箱を指差す。
「俺が淹れるから真野は座ってろ」
「いいよ。居候だもん。自分のことは自分でやります。それにカップの場所とか知っておきたい」
「了解」
風間にポットやカップの場所を聞いてお茶を入れる。
彼とキッチンにいるのがなんだか変な感じがした。
数ヶ月前はただの小春の従兄で、大学でも目立つ存在で、直接会話するのも難しい相手だった。
大企業の御曹司だし、遠い世界の人だったはずなのに、今私は彼の家にいて、お茶を淹れている。
クスッと笑ったら、風間が不思議そうに私を見た。
「なにが面白い?」
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