極上御曹司の愛妻に永久指名されました
そして、彼も自分のグラスを手に取ると、私のグラスに重ねて、目を細めて微笑んだ。
「乾杯」
「か、乾杯」
恭一がすごくカッコよくてつい見惚れてしまう私。
恋人になって八ヶ月経ったけど、彼の顔を見るとドキッとして赤面するとこが度々ある。
きっと十年経ってもそれは変わらないだろうな。
一口シャンパンを口にすれば、飲みやすくて美味しかった。
「フルーティーな感じで美味しい。もっとほしい」
お代わりをねだったけど、彼は「お前は酔いやすいからダメだ」と許してくれない。
もう、ここで保護者面しなくても。
「でも、いつでも寝れるしいいじゃない」
ちょっとむくれたら、恭一がスーツのポケットから小さな深紅の箱を取り出した。
「今酔われたら困るんだよ」
フッと笑みを浮かべる彼の顔は、これまで見たことがないくらい甘い。
「来年になったらお前の名字変えるから」
一方的にそう宣言されかと思ったら、彼が深紅の箱から指輪を取り出して、私の左手の薬指にはめる。
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