極上御曹司の愛妻に永久指名されました
はめられた指輪には一カラットくらいのダイヤとその周りにメレダイヤが散りばめられていて、夜空の星のようにキラキラ輝いて見えた。
指輪と恭一を交互に見る。
その時、以前彼が口にした言葉を思い出した。
名字が違うから呼び方を間違える……みたいなことを前に言ってたよね。
名字が同じなら間違えない……とも言ってた。
ある結論に思い当たる私。
ああ〜!
「え〜と、これは……あの……その……私の勘違いだったらごめんね。ひょっとしてプロポーズ?」
躊躇いながら確認したら、彼が顔を近づけてチュッとキスをした。
「正解。反応遅いし、またキョトンとされたらどうしようかと思ったよ」
「私で……いいの?」
彼とずっと一緒にいるつもりではいたけど、いざプロポーズされると本当に私でいいのか不安になる。
お前がいいって言ってほしいんだ。
彼ならもっと素敵な女性と付き合うことだってできるだろうし……。
自分でも面倒な女だなって思う。
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