極上御曹司の愛妻に永久指名されました
「生まれてからずっと東京にいるけど、ここ来たことなくて……。でも、大晦日の夜に来たのは無謀だったかも。わがまま言ってごめんね」
俺に向かって手を合わせる彼女に優しく微笑んだ。
「これはこれでカウントダウンが楽しめていいんじゃないか。一生忘れられない思い出になる」
「それもそうだね」
紫はホッとした顔をして笑みを浮かべると、背伸びをして遠くを見ようと目を細めた。
「それにしても、人の壁で本堂がどこにあるのかわからない」
「本堂は百五十メートル先だな」
見えない紫にそう教えれば、彼女はハーッと息を吐いた。
気温が三度とあって吐く息も白い。
「百五十かあ。まだまだだね。恭一は背が高いからよく見えていいね」
「たまに天井にぶつかりそうになるけどな。寒くないか?」
紫に視線を戻して、彼女の体調を確認する。
ダウンコートの下にもフリースのジャケットを着て、カイロも貼り、防寒はしっかりとしているが、待ち時間が長いと体温を奪われるのが心配だ。
俺に向かって手を合わせる彼女に優しく微笑んだ。
「これはこれでカウントダウンが楽しめていいんじゃないか。一生忘れられない思い出になる」
「それもそうだね」
紫はホッとした顔をして笑みを浮かべると、背伸びをして遠くを見ようと目を細めた。
「それにしても、人の壁で本堂がどこにあるのかわからない」
「本堂は百五十メートル先だな」
見えない紫にそう教えれば、彼女はハーッと息を吐いた。
気温が三度とあって吐く息も白い。
「百五十かあ。まだまだだね。恭一は背が高いからよく見えていいね」
「たまに天井にぶつかりそうになるけどな。寒くないか?」
紫に視線を戻して、彼女の体調を確認する。
ダウンコートの下にもフリースのジャケットを着て、カイロも貼り、防寒はしっかりとしているが、待ち時間が長いと体温を奪われるのが心配だ。