極上御曹司の愛妻に永久指名されました
小春が誰が好きなんて端から見てたらバレバレだし。
個室に入ると、おしゃれな椅子に座らされ、シャンパンが出された。
「……昼間からシャンパン出てくるんだ?」
実はブランド店での買い物は初めてで、システムがよくわからない。
驚いていたら、「普通だ」と風間がクールな顔で言ってグラスに手を伸ばした。
私もシャンパンを口にしたら、シュワシュワの炭酸が喉を刺激する。
あっ、美味しいかも。
ちびちびシャンパンを味わう私に風間は目を向けた。
「で、真野は何を探しに来た訳?」
「母に財布をお土産に買おうと思って」
まさか風間の恩恵に預り、こんな個室に通されるとは思わなかったけど。
「財布ね」
そう呟いて、風間は店員にフランス語で何か伝えた。
「フランス語、上手いね。私、大学で第二外国語、フランス語取ったけど、全然ダメだよ」
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