あなたの心の片隅に。



目の前で泣いている夏妃。




思わず抱きしめたい衝動に駆られる俺


昔よりも小さく弱々しく見えるのは

俺が成長したからか、

親父のせいでやせ細ってしまったせいなのか。




俺「お前は俺の親父と結婚したんだ」



そう、夏妃は親父を選んだ
俺は自分に言い聞かせるように言った



夏「それは、仕方なかったって言ってるじゃない。

私は今でも…。」



俺「やめろ…」



今俺がするべきことは夏妃へのきもちを消すことだけだ。

そんなことはわかってるのに。



夏「どうして…?

私…優くんじゃなきゃ」





俺は夏妃にキスをした。



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