お酒はハタチになってから
「誕生日、覚えててくれたんだ」
私の気持ちがバレてしまったような気がして、慌てて横を向く。
握られた手をほどこうとすると、ぐっと力がこもる。
「今度は、逃がさない」
「…ちゃんと、考えるよ。」
確信めいた笑みを浮かべる彼に、小さな声で言った。
答えなんて、一つしか出ないのは酔っていても明白だけど。
牽制していたのは自分の気持ちのほうだなんて、今更ながら気づいてしまった。
END.


