Snow Doll ~離れていても君を~

3階建ての校舎より背の高い木に、青と白のLEDが散りばめられている。

幻想的なツリーだった。他にも花や星の形を模したイルミネーションがあり、皆思い思いに写真を撮るなどしていた。


桜花高からは10人ほど集まっていて。
山吹さんのチームからは3人来てくれていた。


「思ったより集まっているな」


如月先輩が辺りを優雅に見渡す。

今日は眼鏡を外し前髪を上げたスタイルで、桜花にいるときよりも近寄りがたい雰囲気を醸し出している。


「蒼生と……、伯王もいるわね」


如月先輩のそばにはケイや春馬君、後方には山吹さん達が控えていた。


ケイの言うとおり、遠くに蒼生高の制服の集団が見える。


灰色の髪の男──影島達の姿はあったけれど、私の周りに海里達がいるからか近づいては来なかった。


彼らの中に兄の薫の姿はなく、密かに安心する。

やっぱり、影島の仲間ではなかったみたいだ。


「そういえば、優希奈ちゃんのお兄さん、蒼生高なんだって?」


右隣に並んだ理希が私の視線を辿り、聞いてきた。

左隣には海里がいて、ただ黙って成り行きを見ている。
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