Snow Doll ~離れていても君を~
どうやら4人でポーカーをしているよう。

高校1年の頃、兄に遊び方を詳しく教えてもらったのを思い出す。
あの頃はまだ、家に居ても幸せだった。


ケイは近くで見ると、メイクを落としているはずなのに赤い唇が際立っていて、細い顎の線に見惚れてしまう。

遠目で見ているときにはわからなかったけど、肌がきめ細かくて綺麗……。
私、完全に負けている。


ケイの左隣の海里は意外と真剣に手持ちのカードを選んでいて、何を賭けているのか気になるところ。
海里はゲームなんて、やる気がなさそうに見えるのに。


如月先輩は、負ける気がしないのか余裕の表情で、春馬君は純粋にゲームを楽しんでいる様子だった。



「ワンペア……」


ケイが暗い表情で手札を見せる。
5枚のうち、2枚しか揃っていなかった。


「俺はツーペア」


春馬君がそう言ったあと、如月先輩が不敵に「フォーカード」と5枚のカードを床へ広げる。

身を乗り出して見てみると、4種類のクイーンが揃っていた。


けれど次の瞬間、海里の出したカードにみんなが一斉に固まった。
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