怨返し─赦されない私の罪─
ここのシーンでは、章太は食べさせられた直後に吐いて力なく倒れてしまう。
そこまではあっているものの、今までの変化は章太の皮膚だった。みるみると分かりやすいほどのスピードで白くなっていく。まるで化粧をしているんじゃないかと言えるほど、真っ白になっていく。
「は?....こんなの...今まで...」
来希は口をポカーンと開けたまま、画面に釘付けになった。
真っ白になった章太は、今までどうりに生まれたてのようにゆっくり起き上がる。
そうなる筈だった
起き上がろうとする瞬間、章太は凄いスピードで顔を上げた。目にはポッカリ大きな黒い穴が空いていて、血の涙を流していて、歯を食いしばって恨めしそうにしている表情で。
来希は目を見開き、持っていたスマホを震わせた。
すると、先程まで爆笑で包んでいた動画の音はプツリと途絶えた。
「......だのぢぃが!!!??ごのぐぶがあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!!!!!」
「ひっ!!」
いきなりの大音量の怒号。来希は瞬間的にスマホを投げ捨て、恐怖に顔を歪ませた。歯をがたがたと震わし、頭の中がパニック状態だった。