怨返し─赦されない私の罪─
「どこ見てんだデブ助ぇ....まぁいいや、そんなに死にたきゃ本格的にてめぇを溺死で駆除してやるよ。」
"いぃねぇ....ぞのぁん...ぎにいっだよぉ〜..."
聞こえた声は明らかに異質だった。今まで聞いたことの無い音。その不気味な声は手のようなものに形を変え、身体が包まれたように錯覚する。ねっとりとした殺意で身体を支配された。
川の温度ではなく、清都はその殺意に心から震えていた。
「な、なんだ?これ....何が....」
後ろから聞こえた声、振り向いてみようとするが、振り向けなかった。身体が拒否反応を起こしていた。その殺意に屈したのか、己の生物の感が拒否しているのかは分からないが、清都はそんな初体験に恐怖している。
だが、維真は違った。カタカタと震えながら清都の後ろの方をゆっくりと指をさした。
すると、維真は怯えていた表情から苦笑いに変わり、遂には笑った。
「は...はは....はははっ!あははははは!きた!遂に来たよ清都君!!死刑タイムだぁ!あははははははははははは!!!」
清都は冷や汗を垂れ流し、唾を大きく飲み込んだ。動こうとしない身体を気合いでゆっくりと動かして言った。
ゆっくり、ゆっくり...徐々に視点が回っていき、更地の方へ目線を合わせた。