怨返し─赦されない私の罪─
章太の親である善子の悲痛の叫び、依奈はボロボロになった心が完全に崩れていった。心臓がはち切れそうな程に痛くなり、過呼吸寸前。今にでも倒れそうだった。
依奈は流し切ったと思っていた大粒の涙を無意識に流し、その場から走って逃げた。
後ろから「人殺し!」と声が聞こえながら、その声に後押し、傷付けられながら依奈は章太の家を後にした。
章太の家を後にした依奈は家に向かって、無我夢中に走っていた。
善子の言葉が頭の中でループして聞こえ、それがまた依奈の心を殺していく。
前もまともに見ずに走っていると何かにぶつかった。依奈は走った勢いを殺せず、そのまま前の方に倒れた。
ぶつかったのは女子高生。真っ黒の制服に長い黒髪で、茶色の手提げバックを手にして、倒れている依奈を棒立ちでジッと見ていた。
「あの...大丈夫ですか?」
「.......ごめんなさい...ごめんなさい...」
依奈は辛うじて出た弱々しい言葉で謝罪すると、すぐに立ち上がって走り去った。
ぶつけられた女子高生は走り去っていく依奈の背中をジッと見て、そのまま何も無かったように反対側へ歩いていった。
依奈は家へ着くとすぐに部屋に篭って泣いた。公園で散々泣いたのに、悲しさがどんどん沸き起こってくる。床へ吐いてしまう程彼女は泣いた。泣き続けた....