怨返し─赦されない私の罪─


「僕、イジメられてたのも辛かったけど、ちぃちゃんが僕の為に危ない橋を渡ってる事を見てるだけってのも辛かったんだ。
だから、今は僕の為に手を出さなくなって、女の子らしくなったちぃちゃん見れて、本当に嬉しいんだ。」


「...章ちゃん....」


章太は椅子から降りて、依奈と同じく床へ座り頭を下げた。


「助けてくれててありがとう。だけど、もう大丈夫。今度は僕がちぃちゃんを守る番。
僕はちぃちゃんを守れる存在になりたいんだ。」


依奈は嬉しさが身体の中から沸き起こり、目がウルっと輝く。章太が自分の為にこんな事を言ってくれるとは思っていなかったので、それが余計に嬉しかった。


「しょ、章ちゃんにはまだ早いんじゃないの?か弱い女の子を守るなんて。」


「ぼ、僕は真剣なんだ。それに、子供扱いやめてって。」


「あははは、嘘だって。期待してるよ。」


依奈にとって、これは忘れられない、楽しく嬉しい最高の思い出だった。
これからもどんどん増えていく、楽しい時間はこれからも出てくる。そう確信していた。
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