今宵、私は貴方を困らせます
ふと、私は思った。まだギリギリ残るRBの気がさっきの男の子を召喚したんだとすれば?

助けを求めて召喚した可能性は考えられないことはない。

私はRBに加えられる妖力から守りながら、知人に男の子の正体を調べさせた。

そうすれば意外な真実が見えた。

只者ではない。私は確信した。RBが僅かに残る自分の体力で召喚したことを。

そして、私は決意する。

その事を省吾に伝えた。「わかりました!」と一言返事した省吾。

私は改めて、彼を召喚した。

彼が改めてこっちに来て「…あれ?何で俺戻ってきたの?」と言う。

「ごめんね。私が召喚したの。貴方は彼を助けるために、召喚されていた。少し調べさせてもらったの」と私が言うと、

「…俺は一般人でも…かなり上の位の霊能力者らしい」と彼に言われる。

そして私は彼の名前を聞いて、さらに驚くことになった。

暁晃(アカツキアキラ)。暁家の一族だった。

ウチの一族もお世話になったことのある一族だ。

晃くんの力を借りて、RBなんとか守りきることが出来た。操っていた悪の妖力と戦いきった私。これをきっかけにRBとも、晃くんとも、仲良くなった私。

悪の妖力を封印し、人間として暮らす元の空間へと戻った。

私たちはいわゆる人間界で、人間として暮らしている。

そんな中で今回のような出来事があると、力の使える異空間へと召喚されてしまうのが現実で。

私たちは常に行き来しながら生きている。

なので人間に恋したりなんてこともあったりする。

普通の学生たちと一緒に高校生活を送ったりしている。

それはそれでスゴく楽しいことだったりする。

そんな人が多く存在しているわけだけど、皆、きちんと人間になっていって、すごいなぁっていつも思う。

特にRBみたいな、妖族の一族は大変だと思うけど。見た目的に。

そんな生活にも慣れ始めた頃、私たちはハロウィンという一大イベントを迎える。

辺りはざわつき始め、私は空気はハロウィン一色になるこの世界が私は大好きだ。
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