perverse
「先輩……美波を泣かしたら容赦ないですから」
『わかっている。美羽を敵に回したら怖いってこと』
「先輩、わかってくれたらいいのよ」
「あの・・・」
話を中断するように、モジモジと声をかける

「何?」
と姉のいつもの強気な返事が

「お姉ちゃんと宙さんって知り合いなんですか?」
「はっ、何言ってるの?美波」
「高校のクラブの先輩だよ」

えぇぇぇぇー知らなかった

「美波、何ぼけた事言ってるのよ。テニスの試合だって一緒にしてるじゃない。
「一緒?知らない」
宙さんの方を見るとウンウンって頷いている

「美波が1年の時の新入生歓迎会で、ダブルスの姉妹対決したの覚えてる?」
「うん。お姉ちゃん達が勝ったやつだよね」
「そう。私のダブルスの相手が星野先輩だったの」
「えぇー、知らない知らない」
「あんたの天然もここまで来たら病気ね。星野先輩覚えてるよね?」
『もちろん』

爽やかに微笑む宙さんがムカつく

「教えてくれたらいいのに」
『この前、美波の部屋で見たアルバムに俺の写真あったよ」

写真があるのを知っているのなら、その時教えてくれたらいいのに。絶対嫌がらせだ
無意識にぶっーと頬を膨らましている私を、宙さんは目撃したようで、私の頬を両手で伸ばすように掴んだ

「イジワル……」
そんな私を見てフフフと肩で笑いながら喜んでいる宙さん
『膨れた顔をも可愛いよ」

なんて姉夫婦の前で言うものだから、バカップル扱いされちゃって…恥ずかしかった

なんとか姉夫婦には認められてホッとした私。宙さんは悠希さんと世間話
私は甥の駿にちょっかいだしながら遊んでいると、姉がやって来た
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