perverse
そんな宙さんの言葉を聞き、姉は言葉が出なくなっている。そこに助け船を出したのは義兄

「美羽、星野もそう言ってるしさ、お前の気持ちもわかるけど、まず第一に考えるのは美波ちゃんの幸せだろう?」

相変わらず冷静な義兄。彼はいつも上手くいくよう的確な方法を提示し、より良い方法を導いてくれる
情熱的な姉とは対照的な存在だけど、殆ど喧嘩もなく13年も続いているのは義兄の包容力のお陰だと思う。私にとっては理想的な夫婦関係

そんな兄の言葉にコクンと頷く姉。いつも思うけど、義兄には頭が上がらないようだ。

宙さんは義兄に目配せして『藤井ありがとう』とお礼を言った

「お前はこんな状況で美波をちゃんを幸せにできるのか?」

直球で聞きますか?お兄さん

『できる。弟とも会わせないようにするし彼女を絶対守る」
この質問に真摯に答える

「美波ちゃん、本当に星野と結婚していいのか?一生翔君がつきまとうんだよ?それでもいいのか?」
義兄は私の覚悟を確かめているようだ
「覚悟はしています」

そんな私の返答を確認した義兄は
「美羽、美波ちゃんがこう言っているけど。それでもまだ反対するか?俺は星野のことはいい奴だと思っているし、信じて見守ろうと思うけど」

姉の表情を確認して見ると、まだ納得しきれていない様子だった。
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