perverse
「じゃあ彼女は?」
「いなかったと思う。見たことないし。撃沈した子は何人か知っているけど」

安心した。胸をなでおろすのもつかの間。お姉ちゃん情報は宙さんが高3の時だけだし、その後はさすがのお姉ちゃんも知らない。過去に元カノの看護師さんもいたことだし、でもやっぱ気になる、宙さんの過去の女性関係

「美波、今幸せ?」
「今までの中で一番幸せかも」
「良かった」
お姉ちゃんの安心した表情。私は今までどれだけ心配かけていたのか、今わかったような気がする
「お姉ちゃん今まで心配ばかりかけてゴメンね」
「美波が幸せになればそれでいいのよ。応援するから」

ってお姉ちゃんは私を抱きしめながら言った。たぶん複雑な気持ちがあるのに、それを全面に出さず、応援してくれると言ってくれる気持ち。もう感謝しかない

世間話をしていた、宙さんと義兄の話の内容は後で知ったのだが翔の近況だった。姉に直接話すと怒りで発狂しかねないので、ワンクッションおいて義兄が話してくれるとのことだ

明日、宙さんは私の両親に会う。今日を見てもわかるように、翔のことは避けて通れない。義兄がフォローしてくれるって、私と宙さんの前で笑顔で言ってくれた。本当に頼もしい義兄と、私思いの優しい姉

私はこんな兄弟を持って本当に幸せだと思う

その後は、両親がお盆休みで単身赴任先から帰ってくるので、姉夫婦と私の実家に行く。宙さんとはここでお別れ。本当はもっと一緒にいたかったけど今日は断念。
宙さんは礼儀正しく、姉夫婦にお礼を言って姉の家を後にした

車まで見送る私に
『今日はありがとう。明日は藤井の援護もありそうなので大丈夫だよ」

と余裕の笑みを浮かべるけど、私は本当に許してもらえるのか緊張して不安だ
そんな私の不安とは裏腹に翌日の挨拶は揉めることくスムーズに滞りなく進んだ。両親も宙さんを気に入ったらしく、和気あいあいの雰囲気
とりあえず、一つの難問を乗り越えることができ、私達は結婚に向けて一歩駒を進めることになる
< 138 / 294 >

この作品をシェア

pagetop