perverse
「わかった。二人きりになりたい」
「ごめん。それは無理」
キョロキョロあたりを見渡す。カフェでもいいけどここは私の地元。誰かに話を聞かれては困る。何か良い場所はないか?
ふっと思い浮かんだのはここから2分ぐらい歩いた所にある小さな公園
人目はつきにくいけど今の時期なら花火をしている人も何人かいるだろう。それに、時間は5分って言ってある
私は翔に公園に行くことを告げた
4年ぶりに翔と肩を並べて歩く。あの頃と違っているのは年を重ねていることと翔の左手薬指の指輪
無言の私達
心臓はドキドキしている
何で私を捨てた元カレにドキドキするのかわからない
たぶん、あの時の翔に恋していた自分を思い出したから
4年前会いたかった翔の身体や声がこんなに近くにあるから。それだけ。『これは一過性のもの』って自分に言い聞かせる
公園につきベンチに座る
私は携帯で時間を確認し
「今、7時15分だから20分まででお願いします」
と業務的に言った
翔は私を睨むように見つめ
「何で兄ちゃんと結婚するんだ。今すぐやめてくれ」
って私の両肩を掴み怒鳴るように言う
私は驚いたが『冷静に冷静に』と心を落ち着けるように念じた
「何の権利があってそんなことを言うの?」
翔が言っているのもわからない訳ではない。彼の立場なら私は目障りなのはわかる。
「宙さんが、結婚してしまうと遺産相続の取り分がなくなるからそう言っているんですか?」
3日前、翔と再会した時、嫁は宙さんに『独身でいろ』と言っていた。後で彼から聞いた話によると結婚し家族ができると翔に遺産相続の権利が無くなるから独身でいて欲しいという彼女の妄想らしい
「ごめん。それは無理」
キョロキョロあたりを見渡す。カフェでもいいけどここは私の地元。誰かに話を聞かれては困る。何か良い場所はないか?
ふっと思い浮かんだのはここから2分ぐらい歩いた所にある小さな公園
人目はつきにくいけど今の時期なら花火をしている人も何人かいるだろう。それに、時間は5分って言ってある
私は翔に公園に行くことを告げた
4年ぶりに翔と肩を並べて歩く。あの頃と違っているのは年を重ねていることと翔の左手薬指の指輪
無言の私達
心臓はドキドキしている
何で私を捨てた元カレにドキドキするのかわからない
たぶん、あの時の翔に恋していた自分を思い出したから
4年前会いたかった翔の身体や声がこんなに近くにあるから。それだけ。『これは一過性のもの』って自分に言い聞かせる
公園につきベンチに座る
私は携帯で時間を確認し
「今、7時15分だから20分まででお願いします」
と業務的に言った
翔は私を睨むように見つめ
「何で兄ちゃんと結婚するんだ。今すぐやめてくれ」
って私の両肩を掴み怒鳴るように言う
私は驚いたが『冷静に冷静に』と心を落ち着けるように念じた
「何の権利があってそんなことを言うの?」
翔が言っているのもわからない訳ではない。彼の立場なら私は目障りなのはわかる。
「宙さんが、結婚してしまうと遺産相続の取り分がなくなるからそう言っているんですか?」
3日前、翔と再会した時、嫁は宙さんに『独身でいろ』と言っていた。後で彼から聞いた話によると結婚し家族ができると翔に遺産相続の権利が無くなるから独身でいて欲しいという彼女の妄想らしい