perverse
朝も早い時間だというのに犬の散歩に来た人達がチラホラ
私はお財布から五円玉を一枚取り出し賽銭箱へ
二拝二拍手
『私が進むべき道に進めますようお守りお導き下さい』
一拝をしてその場を去る

ここは私にとってのパワースポット
雑誌とかには載っていないけど自分の中ではココが一番

もしかしたら宙さんの彼女という人と戦うかもしれない。今度は現実から逃げないで刺し違える覚悟を持とうと思う
私の進むべき道は自分で決める
当たって砕けろだ

この戦いに敗れて一生独身であったとしても後悔はしない…と思いたいが、今度はウジウジ引きずらずスパッと次に駒を進める

深呼吸をしてマイナスイオンをいっぱい体内に入れ「よしっ」って自分の中のチャンネルが変わったかのようにもと来た道を戻る

私と宙さんが結ばれるということは過去のしがらみがあり普通よりは障害がある
翔の一言で一喜一憂している私は相変わらず彼に振り回されている
取りあえず関わってはいけない。わかっていたのに情に負けてしっまた私が悪い

今日の満員電車は宙さんがいない
宙さんには会いたくない気分なので取りあえず避ける方法を思案中

会社について仕事に没頭する。暇な時間を作ると考えてしまうから
昼休みスマホを見る、宙さんからメッセージが
【仕事終了。今から帰宅する。夕方会社まで迎えにいくよ】
翔のことが合ったから過保護になっているんだと思う
今日は顔を見たくないというのが本音で実家に帰りたい

【今日は家に帰ります】と返信
速攻で【どうして?】との返事
さすがに『会いたくない』とは言えないと思っていたら着信があった。画面を見なくても宙さんだとわかる
昨日の翔の件で心配だから迎えに来るということ。会社は都心なので車が混むので宙さんのマンションの駅まで迎えに来てもらうことになる
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