perverse

真寛さんの書類を持っている手が震えていて、書類の内容がで顔が青くなっている
そこに書いているのは望愛ちゃんと翔の親子関係の確率
0%
それが本当なら真寛さんが確実に浮気をしている事を示す
「言いがかりは止めて欲しい」
「その結果を見てそう思えるのか？」
「だってそうじゃない。名前は望愛になっているけど、別の子の物を使っていることだってあるでしょう？」
「もう一度真寛の前で検査をしよう」
「望愛を産んだ私が、父親は翔って言ってるんだからそれが真実！」
『望愛の血液型は何型？』
珍しく宙さんがこのやり取りに入り込む
「AB型よ」
『じゃあお前は？』
「B型……」
『翔、お前の血液型は？』
「O型」
この答えを聞いても、まだ真寛さんは宙さんが言いたい真意がわかっていないようだ
『B型とO型の親の間にはAB型の子供は生まれない』
宙さんは患者に言う医者の口調で真実を告げる
真寛さんの表情は『しまった』って顔をしていた
『うちの家族は全員O型だから、今回の場合AB型が生まれる可能性はない』
宙さんは断言する
「お母さんが翔の時に浮気していたらO型じゃない」
「翔の母子手帳に血液型のカードが貼ってあったような」
と笑顔で寝室に取りに行くお母さん
そこまで言われたら引くことができないよね
真寛さんが過ちを犯すための嘘ならば、反対に自分の首を絞めることになる
わかっているのかな