perverse
夕食の配膳が終わる頃、宙さんが戻ってくる
『翔の嫁から母に連絡があって美波と二人で話をしたいから段取りして欲しいと言っている』
「私と?」
『母が言うには美波が翔の元カノだってことは気づいているらしい』
「そうですか」
『仕事が忙しいから落ち着くまで待ってもらうようには言ってある』
ばれたのは仕方ないけど、何を話したいのだろう?
何一つ真寛さんと話すことはないのに
会いたくないです」
『そう言うと思った。俺でも嫌』
「会わないで良い方法はないのかな」
『そう言うと思って明日、俺が会いに行ってくる。何が言いたいのかリサーチも兼ねて』
「ごめんね」
『何で謝るの?元はといえば翔が原因』
「そういえば翔はどうしてるの?家に戻った?」
『今回は本気みたい。まだ実家』
「そうなんだ」
『4年前に翔もこんな風に抵抗して行動をしておけばあんな捨てられ方はしなかったのに』
「あんな行動をしてくれたから今の私達があるんですよね」
『4年前の翔の判断に感謝しなきゃ』
「そうですね」
宙さんが唇を押し当てて来たのを受け入れる
久しぶりの宙さんの肌の感触、そして匂い
心地よく感じ久しぶり感を醸し出す
今日、宙さんの私を抱きたいと思う気持ちの量、私が抱かれたいと思う量
どちらが多い?
絶対私の量だと思う
なかなか会えなかった期間
抱かれたいと思って夢にまで出てきているぐらいだけだから確実に私は欲求不満
女性は排卵時期が近づきとヤりたくなるって話を聞いた事があったけど、まさしく今がそうなのかもしれない
翔関係のストレス、宙さんとの結婚への悩み
押し潰されそうになっている私がいる
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