perverse
買い物緒終え部屋に戻ると静かだ

宙さんは・・・というと、ソファーでバスローブを着て眠っている

疲れているならベッドを使えばいいのに・・・

もしかしたら律儀な人なのかもしれない

私はそんな彼の寝顔をずっと見ていた

愛おしい

彼に対してそんな気持ちになってしまい、自然に手が彼の頬に触れている

視線が合う

「あっ、ごめんなさい!起こしてしまって」

寝起きなのによ機嫌が良さそう

びっくりした私、バスルームに逃げ込んだ


夏の暑い昼下がり
買い物に出かけたら汗だくだ

あーシャワー浴びたい・・・

と思えるほど大理石で素敵なバスルーム

シャワールームはガラス張りでおしゃれな作りになっている

「美波ちゃんもシャワーでも浴びて、さっぱりしたら?」

そうよね・・・って思ってしまい、何も考えずシャワーを浴びた


シャワーを出て、体を拭いてさっぱりしてーーーー我に返る

着替えがない!

せっかくさっぱりしたのに、汗で湿っている服や下着をつけるのはできれば避けたい

新しい服たちはここから5メートル以内

家みたいにバスタオルを体に巻き付いて出れば、確実誘っていると思われる

あたりを見渡すと、バスタオルの置いてある場所の横にバスローブが・・・

これを羽織って服を取って速攻ここに戻ろう

私はバスローブ姿で外を出た











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